OpenSeaにおけるガス代と出品方法: NFT初心者が出品で損をしないために気を付けるポイント

2023/07/06

OpenSeaは世界最大級のNFTマーケットプレイスであり、クリエイターの方の中には、自分の作品をNFT化してOpenseaでの出品にチャレンジしたいという方も多いのではないでしょうか?

しかし、初めてOpenseaを使う方やNFTに触れる方には難しい専門用語も多くなかなか手を出せないといった方もいらっしゃると思います。
その中でも作品をOpenseaで出品する際など様々なタイミングで発生する「ガス代」については、注意が必要です。

この記事は
・初めてOpenseaでNFTの出品をする
・販売はしないが自分で作った画像をOpenseaでNFT化したい

といった方に、初めて自分の作品をOpenSeaに出品する方法をわかりやすく解説いたします。

1.OpenSeaのガス代とは

OpenSeaは、世界最大のNFTマーケットプレイスの1つです。
NFTの取引には、Ethereumネットワーク上でのトランザクションが必要であり、そのトランザクションには「ガス代」と呼ばれる手数料が発生します。

ガス代の発生理由

ガス代が発生する理由は、ブロックチェーン上で、NFTの取引に関する様々な処理が必要だからです。
例えば、販売者が作品データをIPFSに保存する際には、そのデータを保管するためにガス代が必要になります。
また、販売者が作品を配布する際にも、ガス代が必要になります。これらの処理には、Ethereum上での計算やネットワーク上での通信が必要であり、それに伴ってガス代が発生するのです。

ガス代の計算方法は、トランザクションの複雑さや優先度によって異なります。
トランザクションが複雑であるほど、ガス代も高くなります。また、優先度が高いトランザクションほど、ガス代が高くなります。

ガス代は、ブロックチェーン上で何かを行うときに発生すると思っておきましょう。

2.NFT作成時にガス代は発生するのか?出品者側で発生するガス代のタイミング

結論から申し上げますと、ご自身の作品をOpensea上でNFT化する行為(NFTアイテムの作成)には、ガス代はかかりません。
以前は、NFTアイテムの作成だけで高額なガス代が発生していましたが、現在は無料となっています。

NFTアイテムの作成だけでガス代がかかることにより、クリエイターの皆様がNFT出品に二の足を踏んでいた背景があり、Openseaが改善した模様です。これにより、販売はしたくないが、自分の作品をNFTにして楽しみたいという方も気軽に利用できるようになりました。

ただし、ポリゴンチェーンでNFTアイテムを販売する時は、MATICのガス代が必要です。
ガス代の無料はあくまで、イーサリアムチェーンでNFTアイテムを作成した時のみに適用されます。

しかしながら、ポリゴンはそもそものガス代が安いため、今後取引で発生するガス代をトータル的に考えた場合、ポリゴンで作成したほうがよい場合もあります。

今回はあくまで無料でNFTを作成するということに絞った解説ですのでご注意ください。

ポイント

  • NFTアイテムの作成だけでは、ガス代は発生しない。
  • NFTアイテムの作成時にガス代がかからないのは、イーサリアムチェーンで作成するときのみ
  • ポリゴンチェーンで作成するときは、MATICのガス代が発生する。

出品者側で発生するガス代のタイミング

OpenSeaでNFTを販売する場合、さまざまなタイミングでガス代が発生します。
出品にかかわる様々な行為でガス代が発生するため、発生するポイントを押さえておき、うまくガス代を節約しながら出品を行いましょう。

  • 購入オファーを承諾するとき
  • 作品を配布(送付)するとき
  • 1ETH未満で終了したオークションを承諾するとき
  • WETHをETHに交換するとき
  • 販売をキャンセルするとき

3. Openseaでの出品方法(NFTアイテムの作成)

初めてOpenseaでNFTアイテムを作成する方法について画像をつかって手順を説明します。
本格的な出品の前に、まずは自分の作品をNFTにすることを体験しましょう!

1.コレクションの作成

コレクションとは、自分の作品を売るための「場所」を指します。
オークションサービスなどにおけるショップページなどをイメージしておいてください。

メニューから「マイコレクション」を選択します。メニューの表示はプロフィールアイコンにカーソルをあわせると出てきます。

コレクションページでの設定項目

ロゴ画像:コレクションのアイコン(ショップのアイコンをイメージしてください)
注目の画像(任意):目を引かせたい画像をセットするとよいでしょう
バナー画像(任意):コレクションページの上部に表示ささせます
名前(必須):コレクションの名称
URL:コレクションのURLを設定できます。ご自身作品群をイメージさせる文字列がよいでしょう
説明:コレクションの説明文
カテゴリー:コレクションの該当カテゴリー
リンク:ご自身のでWebサイトやブログを持っている場合やSNSのリンクを追加できます

2.アイテムの作成

基本的に、作品データをアップロードし必要項目を入力するだけでアイテム作成は完了します。
コレクション作成のときと同様に、メニューから「作成」を選択してください。

NFT化したいご自身の作品データをドラッグアンドドロップします。
ちなみに、販売で失敗しないために、画像作品の場合は、1000×1000px以上、縦横比1:1のものをおすすめします。

続いて必要事項の入力になります。
基本的には、コレクション名の選択、ロック解除可能なコンテンツ、ブロックチェーンの選択をしておけばよいです。
センシティブコンテンツなどの設定はご自身のご判断におまかせします。

  • コレクション設定

    先に作成したコレクション名が表示されるので選択してください。

  • ロック解除可能なコンテンツ

    オンにする。

  • ブロックチェーンの選択

    イーサリアムを選択してください。
    「作成」をクリックし、完成となります。

まとめ:NFTの取引を始めてみよう!

  • ガス代とはブロックチェーンで取引するための手数料
  • NFTアイテムの作成だけでは、ガス代は発生しない。
  • 販売しようとすると、様々なタイミングでガス代が発生
  • NFTアイテムの作成時にガス代がかからないのは、イーサリアムチェーンで作成するときのみ
  • ポリゴンチェーンで作成するときは、MATICのガス代が発生するが、出品行為でトータル的に発生するガス代はポリゴンの方が安くなる

Openseaで初めて作品をNFT化する方法と発生するガス代のタイミングについて解説してきました。
この記事をご参考に、ご自身の作品をNFT化してみてください。