Polygonとは?なぜ多くの有名企業が採用するのか?その特長と人気の理由を解説

2023/03/31

ブロックチェーンには様々な種類のものが存在します。
その中でも、低コストと高速トランザクションを背景に注目を集めいているブロックチェーンが「Polygon」です。

ここでは、「Polygon」について、なぜ多くの有名企業がWeb3プロジェクトで採用するのかについて解説していきます。

Polygonとは

Polygonの特長

Polygon(旧称Matic Network)は、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたレイヤー2スケーリングソリューションです。
DeFiやNFTなどのエコシステムの発展に寄与することを目指しており、急速に成長しているブロックチェーンプロジェクトの1つです。

高速なトランザクション処理と低い手数料

イーサリアムと比較し、高速でコスト効率が高いといったメリットが挙げられます。
Polygonは、Proof of Stake(PoS)ベースのConsensusアルゴリズムであるPolygon POSを使用しています。
これにより、より高速なトランザクション処理が可能になり、より低い手数料で取引を行うことができます。

イーサリアムとの互換性と相互運用性

また、Polygonは、イーサリアムネットワークと互換性があり、イーサリアムと同じアドレス形式とスマートコントラクト
言語であるSolidityを使用しています。

さらに、Polygonは、Polygonブリッジというクロスチェーン・トランザクション・チャネルを提供し、
イーサリアムとの相互運用性を実現しております。

Polygonの歴史(2017年~2021年)

2017年: Matic Networkが創設
2019年: Matic NetworkがInitial Exchange Offering(IEO)を実施し、Binance Launchpadに上場
2020年: Matic NetworkがPolygon Networkに改名
2021年:
 3月: Polygon POS Chainがローンチされる
 4月: Polygon Studiosが設立される
 5月: Polygonが、Ethereumに対して高速で安価なブロックチェーンプラットフォームであることを強調する
   「Ethereumのインターネット」戦略を発表する
 7月: QuickSwapがローンチされ、DeFiプラットフォームに採用
 9月: Polygonが、レイヤー2スケーリングソリューション「Avail」を発表

Polygonが有名企業やプロジェクトに採用される理由

イーサリアムとの違い

イーサリアム Polygon
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake(PoS) PoS
ブロック時間 約13秒 約2秒
手数料 高い 低い
スケーリング オンチェーンスケーリングが限界 オフチェーンスケーリングにより高いスループットを実現
セキュリティ 高い 低い

1. スケーラビリティ

イーサリアムは現在、1秒あたりのトランザクション処理能力に制限があり、多くのトランザクションがある場合には、
ネットワークの混雑により、取引処理が遅くなることがあります。一方、Polygonは、レイヤー2スケーリングソリューションを提供し、
より高速なトランザクション処理を実現しています。

2. コスト

イーサリアムのトランザクション手数料は、時に高額になることがありますが、Polygonのトランザクション手数料は、
より低い価格で取引を行うことができます。

3. 開発者ツール

Polygonは、開発者が独自のサイドチェーンを作成し、独自のdAppsを構築するための開発者ツールを提供しています。
イーサリアムも、多くの開発者ツールを提供していますが、Polygonはより幅広い選択肢を提供しています。

4. 相互運用性

Polygonは、他のブロックチェーンとの相互運用性を提供するために、ブリッジやポータルを備えています。
これにより、異なるブロックチェーン間でデータやトークンを移動することができます。
イーサリアムも、他のブロックチェーンとの相互運用性を目指しており、イーサリアム2.0で、異なるブロックチェーンとの
相互運用性を実現するためのプロジェクトが進行中です。

イーサリアムのメリット

イーサリアムとPolygonの比較からみると、Polygonの方が優れているように見えますが、イーサリアムを
採用するメリットは何なのでしょうか。

1. ネットワークの規模

イーサリアムは、現在、世界で最も大きなスマートコントラクトプラットフォームであり、多くの開発者やユーザーが存在しています。
そのため、多くのdAppsがイーサリアム上で開発され、イーサリアムネットワークには、多くのトークンやアプリケーションが存在しています。

2. セキュリティ

イーサリアムは、Proof of Work(PoW)ベースのConsensusアルゴリズムを使用しています。
これは、攻撃者がネットワークを攻撃するために必要な計算能力を持つことが非常に難しいことを意味しています。
Polygonは、Proof of Stake(PoS)ベースのConsensusアルゴリズムを使用していますが、このアルゴリズムはまだ比較的新しいものであり、
セキュリティに関する懸念がある場合があります。

3. コミュニティ

イーサリアムは、非常に強力なコミュニティを持っており、多くの開発者やエンジニアがイーサリアムの開発に貢献しています。
また、イーサリアムは、Vitalik Buterinを含む有名な人々によって設立されたプロジェクトであるため、それだけで多くの信頼性があります。

以上の理由から、イーサリアムはまだ重要な存在であり、Polygonと同様に、スマートコントラクトやdAppsの開発に使用され続けるでしょう。

スターバックスやディズニーも採用!Polygonを採用している企業やプロジェクト

Polygonは、多くの企業やWeb3プロジェクトに採用されています。その中でも代表的なものを以下に挙げてみます。
また、多くの企業がWeb3のプロジェクトに参入している中、スターバックスはNFTを使ったロイヤリティプログラムを開始しています。

Polygon採用のWeb3企業・プロジェクトの代表例

  • Aave - 分散型金融(DeFi)
  • Sushiswap- 分散型金融(DeFi)
  • Decentraland - メタバース
  • OpenSea - 世界最大級のNFTマーケットプレイス

Polygon採用の一般企業事例

  • スターバックス
    スターバックスの従業員ならびに顧客向けにNFTを発行し、新しい特典を提供するというマーケティングの試みです。

    スターバックスオデッセイ」は、米国内のスターバックスリワード会員とスターバックスパートナー(従業員)に、
    新しい特典や没入型のコーヒー体験へのアクセスを可能にするデジタルコレクタブル(NFT)を獲得、購入する機会を提供するプログラムだ。

    引用元 STARBACKS STORIES &NEWS
    https://stories.starbucks.com/stories/2022/the-starbucks-odyssey-begins/
  • ディズニー
    まだ詳細は明かされていませんが、従業員向けにデジタルコレクティブルを開発しているという話があります。

NFTドメイン「.polygon」

2023年3月14日、Polygon LabsとUnstoppable Domainsより、NFTドメインの新TLD「.polygon」が発表されました。
「.polygon」を登録・使用することで750を超える dApp、ゲーム、およびメタバースに簡単にログインできると同時に、
Polygon エコシステムへのサポートを表明できるとされています。

NFTドメインの利用は、「PFPでNFTプロジェクトやコミュニティへの参加・支持表明を行うこと」と同じイメージで、
Twitterを始めとしたSNSで使われております。

まとめ

本記事では、ブロックチェーン「Polygon」について解説しました。

Polygonネットワークの開発・研究を行う企業「Polygon Labs」は、Polygonのブロックチェーンとしての技術促進だけでなく、
NFTドメイン発行企業であるUnstoppable Domainsとの協業など、幅広く活動しております。

Web3に参入する企業が採用するブロックチェーンの1つとして注目されているPolygonは、Web3のサービスをより身近にしていくことでしょう。