仮想通貨の取引をする上で必ず必要なものがウォレットです。これから仮想通貨の取引やNFTの購入をしようとされている方は、どのウォレットを選べばいいか迷うと思います。
「やっぱりメタマスクを使えばいいの?それとも簡単そうなTrustWallet(トラストウォレット)にすればいいの?」そのような疑問にお答えしてTrustWallet(トラストウォレット)について解説していきます。
目次
TrustWallet(トラストウォレット)は2017年にリリースされた仮想通貨を管理するためのウォレットアプリケーションです。ビットコインやイーサリアムをはじめとする多数の仮想通貨をサポートしています。世界最大規模の仮想通貨取引所「Binance」の公式ウォレットアプリで、世界で2500万人以上の利用ユーザーがいるといわれています。
メタマスクがイーサリアム系のトークン(ERC20・ERC223・ERC721)の対応に特化しているのに対し、TrustWallet(トラストウォレット)はビットコインの送金もできることから、日本でも利用するユーザーは増えております。
また、スマホアプリのみの利用といったことがデメリットでありましたが、2022年11月にはPCブラウザ版がリリースされ、スマホとPCのどちらからも利用できるようになりました。
TrsutWalletはアプリを使ってみればすぐに分かると思いますが、なんといっても使いやすいことが特長です。特に、初心者にはうれしい完全日本語対応で、またアプリ内の通貨単位も日本円での表示に変えることができます。
メタマスクがビットコインの入金や送金ができないのに対し、TrustWallet(トラストウォレット)はビットコインに対応しています。
初めての仮想通貨取引に、ビットコインを選ぶ人もいるのではないでしょうか?取引所でビットコインを購入し、プライベートウォレットに移そうとしてもメタマスクでは対応していないため送金ができません。それに対し、TrustWallet(トラストウォレット)はビットコインに対応しているため、初心者の方やビットコインの入金や送金をしたい方にはお勧めです。
TrustWallet(トラストウォレット)は、現在65種類以上のブロックチェーンに対応し、450万種類以上の通貨に対応しています。
TrsutWallet(トラストウォレット)スマホアプリのインストールの手順についてはこちらで詳しく説明しております。
トラストウォレット(TrustWallet)の登録方法
メタマスクとTrustWallet(トラストウォレット)の主な機能の比較をすると、TrustWallet(トラストウォレット)が対応するチェーンの数が多く、操作性も簡単です。また、トランザクションの手数料の設定が自動的に行われることや、セキュリティ機能の充実なども魅力的です。
一方で、メタマスクはセキュリティやカスタマイズ性に重点を置いており、自由度の高い利用をする方には、メタマスクが向いているといえるでしょう、
メタマスクが自由度が高い利用ができるのに対し、TrustWallet(トラストウォレット)は簡単な利用に重きを置いています。自由度が高いということは、それなりに設定項目が多く、操作に慣れるまでが大変ということです。
以下は、初めてNFTや仮想通貨をさわる初心者の方が、メタマスクの利用において、つまずくポイントを挙げました。
メタマスクは、トークンを追加してもファーストビューで複数のチェーンに対応したトークンは表示されていません。例えば、PolygonのNFTを受けた際に、Polygonのネットワークに切り替えていないと、そのNFTは表示されていません。もちろん、Polygonに切り替えた後は表示がされています。初心者の場合、PolygonのNFTを持っているにも関わらず、表示されないので消えたと勘違いすることもあるでしょう。
イーサリアムネットワークでは、トランザクションの実行に必要な「ガス代」と呼ばれる取引手数料が必要です。ガス代は、時価であり固定の価格ではありません。またガス代を高く設定することで、短時間で取引を行うことができます。
メタマスクは、この設定が手動で行うことができ、ガス代の節約などコントロールすることができます。自分の裁量で設定を行う自由度がある一方で、初心者にとっては分かりずらいと感じるポイントの1つであると言えます。
これらのポイントは、あくまで「初心者」の方がつまづくポイントであり、メタマスクの操作に慣れた方や仮想通貨取引やNFTの知識が十分な方は、全く問題ないものです。
メタマスクは汎用性と自由度が高く、Web3サービスに慣れた方には便利なウォレット
メタマスクは、操作性が煩雑な反面、汎用性と自由度が高く、Web3サービスに長けた方や仮想通貨取引に慣れた方であれば、非常に便利なウォレットです。以下、メタマスクが多くの人に推されるポイントをまとめてみました。
TrustWallet(トラストウォレット)が初心者におすすめのウォレットである理由は、先述してきたとおり以下の2点に集約されます。
これまでTrustWallet(トラストウォレット)を初心者へのおすすめウォレットとして説明してきましたが、デメリットもあります。
2022年11月にリリースされたPCブラウザ版ですが、スマホアプリ版と比較し多くの機能が省略されております。おすすめポイントであるビットコインの取引も、PC版では対応しておらず、イーサリアムチェーン、各種EVMチェーン、Solanaチェーンに限定されています。そのため、アプリ版でTrustWallet(トラストウォレット)を使っていて、PC版も併せて使うおうとしても機能に差異がでて、混乱するかもしれません。
スマホアプリとあわせてPC版も使うという方には、やはりメタマスクに軍配が上がるでしょう。
ここ数年内に多くのWeb3サービス(DApps)が誕生しております。DAppsは、ウォレットアプリを利用しログインの認証をします。DAppsはイーサリアムチェーンで作られているものが多く、それらのアプリの認証にはメタマスクでの認証を採用しているものが多くなります。対応チェーンや対応の通貨は多いものの、中にはTrustWallet(トラストウォレット)に対応していないDappsもあるため、今後Dappsの認証アプリとして使う場合には注意が必要となります。
大きなデメリットではありませんが、TrustWallet(トラストウォレット)はネムやモナコインに対応していません。これらの仮想通貨の取引をする場合には、他のウォレットを使う必要があります。
Unstoppable DomainsのNFTドメインは、TrustWallet(トラストウォレット)で利用できます。メタマスクでは、NFTドメインを使っての送金や入金ができませんが、TrsutWallet(トラストウォレット)であれば、可能です。
以下は、送信前のTrustWallet(トラストウォレット)の画面です。NFTドメインをウォレットアドレスに紐づけた後、TrsutWalletで宛先アドレスを入力してみました。ご覧の通り、NFTドメインが正しく認識され、送信先として利用できることが分ると思います。(青のチェックボタンになっていると正常、赤い「!」だとアドレスミスの状態です。)
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NFTドメインとは?について詳しく知りたい方はこちら
暗号資産のやりとりには、ウォレットアドレスの指定が必要不可欠です。TrustWalletやメタマスクを使って、アドレスを指定して送る場合、コピペで指定ができるものの、送金前に、何度もウォレットアドレスの確認をした経験がある方も多いと思います。
NFTドメインを使えば、その確認のわずらわしさやストレスから解放されることは間違いありません。
本内容はTrustWalletとメタマスクについて比較してみました。分かりやすさという点で初心者におすすめのウォレットはTrustWalletをおすすめしますが、慣れた方はメタマスクの方がよいという方もいます。
実際に使ってみて、ご自身にあったウォレットでWeb3サービスを楽しんでください。